尾﨑まり江尾﨑まり江

婚活を考えている方の中で、離婚歴がある人は少なくありません。離婚歴が婚活にどのような影響を与えるのか、また、どのようにして成婚へ導けるのか、具体的な事例や専門家の意見を交えながら詳しく見ていきましょう。

離婚歴の現状と統計データ

離婚歴、影響

厚生労働省の統計によると、日本の離婚率は近年増加傾向にあります。2022年のデータでは、年間約20万件の離婚が報告されており、離婚率は人口1000人当たり1.7件となっています。離婚の理由としては、性格の不一致や経済的問題、配偶者の不貞行為などが挙げられます。

一方で、再婚率も高まっています。厚生労働省のデータによれば、2022年における再婚率は約30%であり、離婚者の3人に1人が再婚を選んでいます。特に男性の再婚率は女性よりも高く、40代以降での再婚が多い傾向にあります。具体的には、40代男性の再婚率は約35%、女性は約25%です。

これらの統計から、離婚歴があることは決して珍しいことではなく、再婚の可能性も十分にあることがわかります。

離婚歴が婚活に与える影響

離婚歴、影響

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離婚歴は婚活するにあたって、マイナスの影響があるのではないかと不安な人も多いかと思います。実際、離婚歴が婚活に与える影響は、プラスとマイナスの両面があります。

離婚歴プラスの影響

1. 経験からの学び
離婚経験者は、前の結婚生活から多くのことを学んでいる可能性があります。これにより、相手への気遣い、思いやりなど、より成熟した関係を築くことができる可能性が高まります。
2. 現実的な期待
離婚を経験した人は、結婚生活に対してより現実的な期待を持つ傾向があります。これにより、より安定した関係を築きやすくなります。
3. コミュニケーション能力の向上
多くの離婚経験者は、前の結婚での失敗から学び、コミュニケーション能力を向上させています。これは新しい関係を築く上で大きな強みとなります。

離婚歴マイナスの影響

1. 偏見
残念ながら、離婚歴に対する偏見は依然として存在します。一部の人々は、離婚歴がある人に対して否定的な先入観を持つことがあります。本人は気にしていなくても、ご両親が反対するケースもあります。
2. 信頼の問題
過去の経験から、新しい関係を築く際に信頼を築くのに時間がかかる場合があります。
3. 子供の存在
子どもがいる場合、新しいパートナーとの関係構築に追加の課題が生じる可能性があります。

離婚歴者の婚活成功事例

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離婚歴があっても、多くの人が婚活に成功しています。以下に具体的な成功事例を紹介します。

【31歳女性(再婚)×30歳男性(初婚)】
結婚後、夫が母親に頼りきりで自立できていない男性(いわゆるマザコン)であることが発覚し、子どもがいなかったことから離婚を決意した31歳の女性。離婚後に結婚相談所へ登録し、わずか4ヶ月でご成婚されています。

お相手は、30歳の初婚の男性です。男性は髪の毛が薄い方でしたが、実際にお会いすると、写真で見るよりもとても素敵な方だったそうです。

【36歳女性(再婚)×35歳男性(初婚)】
離婚した理由はお相手がアルコール中毒だったことという36歳の女性は、35歳の初婚の男性との再婚を果たしました。

男性は女性経験が少なく、女性の方が積極的だったそう。結婚相談所に登録してから7ヶ月でご成婚されています。

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女性でも男性でも、どちらかが積極的に行動することで、スムーズに話が進みます。これらの事例から、離婚歴があっても、適切なアプローチと前向きな姿勢があれば、婚活に成功できることがわかります。

婚活アドバイザーからのメッセージ

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私自身も離婚歴があります。離婚は決して、マイナスではありません。

離婚歴ありの方は「結婚」「離婚」を通して、さまざまな経験をしています。離婚は失敗ではなく経験であり、同じ経験をしたくないという気持ちもあるので、相手のことをより理解しようとしたり、コミュニケーションを取るように心がけます。過去の経験は、自己成長につながり、新しいパートナーとより良い関係を築くことができます。

離婚歴者への婚活アドバイス

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1. 自己分析を行う
離婚の経緯を振り返り、自分の反省点や成長点を明確にしましょう。これにより、新しい関係でより良いパートナーになることができます。
2. オープンなコミュニケーション
離婚歴について隠さず、適切なタイミングで正直に伝えましょう。ただし、元配偶者を批判するような発言は避けるべきです。※結婚相談所に入会する際は、偽りなく離婚歴のことはお伝えください。
3. 積極的に活動する
離婚歴があるからと消極的になる必要はありません。婚活イベントや結婚相談所の利用を積極的に行い、多くの人と出会う機会を増やしましょう。
4. 子どもとの関係を大切に
再婚を考える際には子どもとの関係を良好に保つことが重要です。子どもの気持ちを尊重し、新しい家庭環境に適応できるようサポートしましょう。
5. 専門家のサポートを活用
プロのカウンセラーや婚活アドバイザーのサポートを受けることで、効率的に婚活を進めることができます。

離婚歴に対する偏見の払拭

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離婚歴に対する偏見を払拭するためには、社会全体の意識改革が必要です。以下のような点を広く理解してもらうことが重要です。

① 離婚は失敗ではなく、人生の一つの経験である
② 離婚歴がある人は、多くの場合、関係性について深い洞察を得ている
③再婚カップルの多くが、より強固で満足度の高い関係を築いている

結婚相談所の女性30名に「バツイチ男性との結婚はアリ?」を調査した結果、多くの女性が離婚歴のある男性との結婚に前向きな姿勢を示しています。この調査結果は、離婚歴に対する偏見が徐々に解消されつつあることを示しています。

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当結婚相談所でも、最初にヒアリングさせていただく際に、「離婚歴のあるお相手」についてありかなしかとの問いに、ほとんどの方が「あり」と回答いただけます。

まとめ

離婚歴は確かに婚活に影響を与えることもあるかもしれません。しかし、それは必ずしもネガティブなものではありません。むしろ、過去の経験を活かし、より成熟した関係を築くチャンスとなり得ます。大切なのは、自己分析を行い、過去から学び、前向きな姿勢で新しい関係に臨むことです。

離婚歴のある方の婚活は、独自の課題と魅力を持っています。過去の経験を乗り越え、自分に合った婚活方法を見つけることで、再び幸せな結婚生活を実現することができます。

婚活を始める方も、既に婚活中の方も、自分自身を信じ、前向きに取り組むことで、素晴らしいパートナーとの出会いを見つけることができるでしょう。離婚歴は決して障害ではなく、むしろ人生の豊かな経験として捉え、新たな幸せへの道を切り開いていってください。