化粧品の成分として、また美容クリニックでは注入もしてくれる美容成分「ヒアルロン酸」。ここでは、ヒアルロさんの特徴と美肌効果について解説しています。ヒアルロン酸注入とFGF注入の違いについては、下記の記事をご覧ください。
ヒアルロン酸の特徴
皮膚の構造については、下記の記事を参考にしてくださいね。
ヒアルロン酸は、わずか1gで2〜6リットルもの水分を保持することができる、高い保水力を持った成分です。
肌の潤いやハリに欠かせない成分ですが、実は、目や関節にも存在しており、目の渇き(ドライアイ)を防いだり、関節の動きをなめらかにするなど、体内でさまざまな役割を果たしています。
しかし、残念ながら、20代をピークに年齢とともに、体内のヒアルロン酸量は減少します。関節が痛み始めたり、肌のハリがなくなるなどの老化現象が見られるのは、ヒアルロン酸が減少しているのも一つの原因かもしれません。
ヒアルロン酸の美肌効果
保湿&ハリ弾力を与える
化粧品で塗布するヒアルロン酸は、真皮層まで届きませんが、角質層を潤して、肌にハリや弾力を与えてくれます。乾燥による小じわやたるみをケアしてくれます。
ターンオーバーを整える
肌のターンオーバーとは、肌の細胞が生まれ変わる周期のことです。年齢とともに遅くなると言われるターンオーバーですが、肌が乾燥することで、バリア機能が低下することでも乱れます。
ヒアルロン酸が角質層を潤してくれるため、ターンオーバーを整えてくれる効果に期待ができます。
ヒアルロン酸を取り入れる方法
ヒアルロン酸配合の化粧品を使う
ヒアルロン酸は、さまざまな化粧品に配合されています。ヒアルロン酸が配合されているかどうかは、化粧品のパッケージやホームページに記載されている全成分表を確認すると分かります。ヒアルロン酸にもいくつか種類があり、それぞれの特徴も異なるため、お肌の悩みや肌質に合わせて選びましょう。
加水分解ヒアルロン酸
加水分解ヒアルロン酸は、加水分解によってヒアルロン酸の分子を小さくしています。そのため、お肌に浸透しやすいという特徴があります。浸透型ヒアルロン酸と謳われていることもあります。化粧水や美容液などに配合されているので、ぜひチェックしてみてください。
ヒアルロン酸ナトリウム
ヒアルロン酸ナトリウムは、ヒアルロン酸Naと表示されていることもあります。水に溶けやすく、高い保湿力があるのが特徴です。
ヒアルロン酸ナトリウムに比べて分子が大きいため、肌に浸透するというよりは、肌表面にとどまって、水分蒸散を不正で、肌の潤いをキープしてくれます。そのため、乳液やクリームなど、肌の潤いを閉じ込めるアイテムに配合されています。
アセチルヒアルロン酸ナトリウム
スーパーヒアルロン酸と呼ばれることもあるアセチルヒアルロン酸ナトリウムは、水分を保持する力と長く肌に留まる力を向上させたヒアルロン酸です。
ヒアルロン酸ナトリウムと比較すると、約2倍もの保湿力を持っています。化粧水、美容液、乳液、クリームなど、さまざまな化粧品に使われています。
美容クリニックでヒアルロン酸注射をする
残念ながら、化粧品では本来届いて欲しい真皮層までは浸透しません。真皮層からふっくらとした肌を再現するには、美容クリニックでのヒアルロン酸注射がおすすめです。
その場で、見た目にも効果が分かります。ただし、半年ほどで肌に吸収されてしまうため、その度に施術を受ける必要があります。
ヒアルロン酸サプリを取り入れる
ヒアルロン酸はサプリメントでも摂取できます。
サプリメントで摂取しても意味がないと言われてきましたが、近年の研究では、ヒアルロン酸を摂取することで、皮膚の水分保持量が上がり、乾燥肌やシワの改善につながるということがわかっています。
ヒアルロン酸が肌に届くには、大腸の腸内細菌によって分解されて、低分子化されて大腸に吸収され、皮膚へ届けられます。サプリメントによっては、低分子化したヒアルロン酸を使っているものもあります。
ただ化粧品やヒアルロン酸注射と異なり、効果が実感できるまでに時間がかかるのがデメリットです。また、ヒアルロン酸は目や関節にも存在するため、気になっている肌ピンポイントに効いてくれるとは限りません。
食品からヒアルロン酸を摂るには?
ヒアルロン酸は、鶏の鶏冠(とさか)に含まれています。他にも、手羽、軟骨、豚足などに含まれています。ただし、食品に含まれるヒアルロン酸は、必要量摂るのが難しいのと、消化分解吸収に時間がかかるため、摂取するならサプリメントがおすすめです。
まとめ
今回は、人気の美容成分「ヒアルロン酸」について紹介しました。乾燥肌、年齢によるハリや弾力不足にお悩みの方におすすめの美容成分です。安全性も高いため、敏感肌さんにも使いやすい成分です。