50代吹き出物

今まで吹き出物なんてできなかったという人でも、50代になって急に吹き出物が増えることがあります。

ホルモンバランスが変わる更年期と言われる時期、肌が敏感になったり、吹き出物ができるなど、お肌にも影響が出てきます。

ここでは、50代〜の吹き出物の原因や対処法をお伝えします。

大人ニキビ6つの原因

50代吹き出物

一般的に成人してからの吹き出物・ニキビのことを「大人ニキビ」といいます。

大人ニキビの原因は、さまざまでいくつかの原因が重なっている場合もあります。50代〜の吹き出物も、これらに当てはまる場合があるので、まずは、大人ニキビの原因をチェックしてみてください。

①ストレス

大人になり、社会に出ることで、今までになかったストレスが多少なりともありますよね。

過度なストレスは、血行不良、自律神経のバランスを乱すなどの影響を及ぼします。自律神経のバランスが乱れることによって、皮脂分泌が過剰になり、吹き出物が増えます。

ストレスによって、内臓機能の低下、特に胃腸の働きが悪くなるなども吹き出物の原因になります。

②食生活の乱れ

一人暮らしが始まったり、付き合いで飲み会が増えることによって、脂っこい食事やお酒の量が増えて、胃腸に負担がかかったり、腸内環境のバランスが乱れて、吹き出物が増えます。

③ホルモンバランスの乱れ

過度なストレスや睡眠不足、食生活の乱れは、ホルモンバランスの乱れの原因にもなります。

生理前に吹き出物ができやすい、生理前後は肌が敏感になるという方は、ホルモンバランスが乱れているかもしれません。

④過剰なスキンケア

社会人になって、メイクを始めるという女性も多いと思いますが、過剰なスキンケアによって、毛穴が詰まって吹き出物になったり、肌が乾燥して、過剰に皮脂が分泌することで、吹き出物ができてしまうことになります。

また、吹き出物を隠そうとメイクが厚塗りになると、悪循環になるので注意してください。

⑤睡眠不足

睡眠不足になるということは、何らかのストレスを抱えていて眠れていない、または、仕事やお付き合いが多く、寝る時間が遅くなるということが考えられます。

短時間の睡眠でも、スッキリ起きられているならいいのですが、朝起きてもスッキリしない、日中眠くなるという方は、睡眠の質が良くありません。

睡眠不足による影響は、自律神経のバランスの乱れ、腸内環境の悪化、ホルモンバランスの乱れなどがあります。

どれも、吹き出物の原因になりえます。睡眠不足を感じる方は、睡眠の質を高める工夫をしてみましょう。

⑥腸内環境の乱れ

便秘になると吹き出物ができるという経験をしたことがある人も多いと思います。

腸内には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌が存在しており、善玉菌優位の腸内がいい環境といえます。

食生活や生活習慣の乱れによって、悪玉菌が優位になると、腸内には有害物質が産出されます。

この有害物質は、便とともに体外へ排出されますが、便秘などで排出されずにいると、体内へ吸収され、血管を通って全身を巡ります。

有害物質を含んだ、いわゆる汚れた血液が体内を巡り、それを皮膚から排出しようとするのが吹き出物です。

50代〜の更年期の吹き出物の原因とは?

50代吹き出物

閉経が始まる45〜50歳は、女性ホルモンの分泌が減少します。

女性はもともと男性ホルモンも分泌されるため、女性ホルモンが減るのと同時に、男性ホルモンの分泌が増えてきます。

また、年齢とともに肌細胞の再生力も衰え、その力を補おうと皮脂が過剰に分泌されて、吹き出物が出てきてしまいます。

さらに、更年期はイライラしたり、気分が落ち込んだりとストレスも多くなることも、吹き出物の原因です。

口元、フェイスラインに出る吹き出物が多い人は、更年期に出る吹き出物の特徴といえます。

50代〜の更年期の吹き出物対処法

50代吹き出物

50代〜の更年期による吹き出物、無理に潰したりすると、炎症後色素沈着(シミ)の原因になります。

上手に対処して、吹き出物を作らない、増やさないようにしましょう。

①婦人科を受診する

気分の浮き沈みが激しかったり、イライラなど、更年期の症状が見受けられる場合は、婦人科での診察をお勧めします。

皮膚科では外側からのケアしかできません。婦人科で、内側からケアしてもらい、更年期の症状によるストレスを取り除きましょう。

漢方薬が処方される場合もありますし、45歳からはプラセンタ注射も保険適応で受けられます。信頼できる婦人科医に、相談してみましょう。

②メイクで隠さない

吹き出物をメイクで隠そうと厚塗りになると、さらに洗浄力の強いクレンジング剤が必要になります。

ファンデーションの厚塗り→強い洗浄力のクレンジング剤→乾燥→皮脂が過剰に分泌と、負のサイクルに陥ります。

吹き出物を隠したい気持ちは分かりますが、内側からと外側からのケアで、吹き出物ができない肌作りをしていきましょう。

③保湿をする

女性ホルモンの分泌が減ったり、年齢とともに肌細胞で作られる保湿成分が減ることで、乾燥肌に傾く50代のスキンケアは保湿が重要です。

肌が乾燥することで、過剰に皮脂が分泌しやすくなります。過剰な皮脂が、吹き出物の原因になります。

吹き出物ができると、油分を減らしたスキンケアになりがちですが、乾燥しないよう保湿ケアは丁寧に行いましょう。

④上手にストレスを発散する

イライラ、鬱など、気分の浮き沈みが激しく、ストレスを感じやすい更年期の症状。漢方薬や食事管理もしながら、ストレスもうまく発散しましょう。

1人の時間を作ったり、可能であれば、旅行に出かけるなどして、気分を変えてみましょう。

⑤バランスのいい食生活を心がける

50代以降は、子供が大きくなるなどして、夫婦だけ、または1人で食事することも多くなり、つい手を抜いてしまいがちですが、私たち人間の体は食べたものでできています。

自分自身を大切に扱うということは、自分のための食事にも手を抜いてはいけません。

バランスのいい食事を摂るよう心がけましょう。

薬膳食材もおすすめです。手軽に、毎日の食事の中に取り入れられる食材もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

振り返ってみると、私自身も49歳くらいから更年期の症状に悩まされていました。あれがそうだったかな〜という感じですが、気分が落ち込んだり、不安になることがありました。

ストレスは、お肌に影響を及ぼします。吹き出物、謎の肌荒れもありました。

プラセンタ注射も1〜2週間に1回通うなどして、何とか乗り越えました。ひどい場合は、鬱になって引きこもってしまう方もいるようですが、数年で何事もなかったかのように、楽になります。

今、更年期の症状で悩まれている方が、少しでも参考にしていただけると幸いです。

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