ほくろ除去クリーム「点痣膏」皮膚障害

私の場合は、背中にイボホクロがあるので、気にはなるものの、背中なのでまぁ、いいか〜って感じですが、顔に大きめのホクロがあると気になるものですね。

この度、インターネットで販売されている中国製の「点痣膏」というクリームで、皮膚障害を引き起こす危険性があると、国民生活センターの分析で確認されました。

ほくろ除去クリーム「点痣膏」皮膚障害

そのため、現在、使用中止を呼びかけています。

国民生活センターによると、今年(2023年)6月から10月末までの5ヶ月間で、この商品を使用した人から「皮膚に火傷のような跡が残った」などの事例が4件寄せられているそう。

【事例】ほくろ除去クリーム「点痣膏」による皮膚障害

ほくろ除去クリーム「点痣膏」皮膚障害

70代女性がクリームを塗った額が赤く腫れ、化学熱傷によって皮膚が壊死したと診断された。購入した販売サイトは、連絡先が海外になっていた。

ほくろ除去クリーム「点痣膏」皮膚障害

50代女性は、鼻の周りに塗って、皮膚が茶色く変色した。

このほかにも、「使用直後に熱くなって痛みを感じた」「皮膚がむけて変色した」などの相談が寄せられているそうです。

ほくろ除去クリーム「点痣膏」による皮膚障害の原因

国民生活センターが同じ銘柄4商品を成分分析したところ、すべてにおいて、カルシウムが検出され、重い皮膚障害を引き起こす強いアルカリ性だったことが判明。

SNS広告や販売サイトでは、「ひと塗りで安全かつ効果的にほくろやいぼを除去」「素早いほくろ除去」「痛みも跡もない」と謳っていたものの、使用する際の注意事項や危険性に関しては、記載されていなかったそうです。

国民生活センターは使用中止を呼びかけ

商品を持っている場合、すぐに使用を中止するよう、国民生活センターは呼びかけています。

個人輸入の医薬品や化粧品は、安全性の確認が不十分です。少しでも不明な点がある場合は、購入を控えるようにとも呼びかけています。

ほくろ除去クリーム「点痣膏」全成分

酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、グリセリン、脱イオン水、酢酸クロルヘキシジン、ボルネオール、水添ヒマシ油、着色料、メントール

まとめ

広告規制が厳しくなった昨今ですが、それでもまだ、塗ったら、シミがペロッと剥がれるなどの誇大広告を見かけます。

化粧品ですぐに効果が出るような謳い文句には、気をつけてください。

今は、シミやホクロの除去は、美容クリニックのほか、皮膚科でもできます。医師の指導のもと、施術を受ける方が安全です。

皮膚障害で炎症を起こした後、色素沈着する可能性があり、消えるかもしれませんが、しばらくは「シミ」になって残ります。

海外からの個人輸入製品に限らず、すぐに効果が出るという広告には気をつけるようにしましょう。

画像引用元:国民生活センター
参照元:NHK