韓国発の美容成分「シカ(CICA)」は、皮膚再生成分とも呼ばれるほど、さまざまな効果に期待できます。年齢とともに肌の悩みが増えてくる40代、50代〜のお肌のケアにも期待できそうですね。
今回は、シカ(CICA)成分って何?と気になっている方のために、シカ(CICA)成分について解説していきます。さらに、実際に使ってみたシカクリームも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
シカ(CICA)成分とは?
シカ(CICA)とは、天然ハーブのひとつで、セリ科の植物「ツボクサ」の葉や茎から抽出される「ツボクサエキス」のことです。
ツボクサの学名は「Centella Asiatica」で、頭文字と末尾から名付けられたと言われています。最近よく見かけるようになったシカ(CICA)化粧品は、ツボクサエキスが配合されています。
シカ(CICA)成分で期待できる効果とは?
ツボクサは古くから韓国、中国、インドなどで重宝されてきたハーブで、特に韓国では一般的に、傷や火傷の治療薬として使われてきました。ケガをした野性のトラがツボクサに体をこすりつけていたという逸話から「タイガーハーブ」とも呼ばれています。
このことから、シカ(CICA)成分は、肌を再生したり、炎症などの肌トラブルを和らげる効果に期待できるとされ、化粧品に使われるようになり、韓国でブームになりました。
①炎症を抑えて鎮静させる
シカ(CICA)は、抗炎症作用があるため、肌トラブルによる炎症、ニキビなどの炎症を抑えてくれる効果に期待できます。
また、赤みなどを鎮静してくれる作用もあり、健康な肌状態に整えてくれます。
②傷ついた皮膚の細胞を修復&再生
ツボクサエキスには、「マデカッソシド」という成分が含まれています。これは、傷に塗る軟膏にも使われている成分で、臨床試験においても、傷や火傷などのダメージで傷ついた皮膚の細胞を修復・再生する作用が報告されています。
軟膏のような医薬品ほど、マデカッソシドの量は多くないので、化粧品での効果は穏やかです。
③コラーゲンの生成を促進
コラーゲンは、弾力性のある繊維状のタンパク質の一種で、真皮層に存在しています。肌のハリ、弾力は主にコラーゲンが保っています。
年齢とともに、コラーゲンの生成量が減少し、ハリや弾力が失われていきます。シカ(CICA)には、コラーゲンの生成を促す働きがあるとされ、失われた肌のハリや弾力を取り戻して、若々しい美肌へ導きます。
④抗酸化作用
老化の原因の一つである「酸化」は、肌内部で微弱炎症を引き起こし、シミやくすみだけでなく、シワやたるみなどの年齢肌の原因になります。シカ(CICA)には、抗酸化作用があり、肌を酸化から守ってくれます。
⑤保湿効果
シカ(CICA)には、保湿成分も多く含まれています。乾燥した肌は、バリア機能が低下して、ホコリなどの外部刺激によって、肌トラブルを起こしやすくなりますが、シカ(CICA)の保湿効果によって、肌のバリア機能が整うことに期待できます。
⑥ターンオーバーを促進
シカ(CICA)の保湿効果によって、バリア機能が整えられると、肌の生まれ変わり周期「ターンオーバー」が促進されるようになります。シミやくすみの原因となるメラニン色素を排出し、透明感のある美肌へ導いてくれます。
⑦抗菌作用
ツボクサエキスには、抗菌作用があります。肌トラブルの原因になる細菌が肌につくことを防いでくれるので、健康的な美肌へ導きます。
⑧糖化を防ぐ
糖とタンパク質が結びつき、タンパク質が劣化してできる老化物質「AGEs(終末糖化産物)」は、肌老化の原因になります。
肌が黄色っぽくくすんだり、茶褐色のシミが目立っているのは、糖化が原因かもしれません。また。タンパク質の一種であるコラーゲンを変性させるため、ハリや弾力の衰えにもつながります。シカ(CICA)には、糖化を防ぐ効果にも期待できます。
シカ(CICA)成分 40代〜のこんな肌悩みにおすすめ
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シカ(CICA)は、敏感肌にも安心して使える成分ですが、天然成分であるため、肌に合わない場合もあります。シカ(CICA)配合の化粧品を使う際は、事前にパッチテストをしてから使うようにしましょう。
シカ(CICA)成分配合のクリーム
数年前に、韓国でブームとなったシカ(CICA)成分配合の化粧品。最近では、日本のドラッグストアでもよく見かけるようになりました。
洗顔料、化粧水、シートマスク、クリームなど、アイテムもさまざまです。手頃な価格で買えるものも多いので、試してみたいアイテムを使ってみて、お肌に合うものを見つけてみましょう。ここでは、2つのシカ(CICA)クリームをご紹介しますね。
①VTシカクリーム
商品名:VTシカクリーム 内容量:50ml 価格:2,730円(店舗によって異なる) |
VTシカクリーム 特徴
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VTシカクリーム 使った感想
このみずみずしさから、保湿力の心配をしましたが、薄く伸ばしても、日中の乾燥が気にならないくらい潤ってくれています。
肌になじみやすいので、朝のメイク前に使っても、メイクがよれたりするなど邪魔にはなりません。
VTシカクリームは危険?
VT Cosmeticsの公式サイトのQ&Aに掲載されている質問です。
成分表記の最後にあるBHAはサリチル酸ですか?ブチルヒドロキシアニソールですか?ブチルの場合発癌作用があると言われていますが、健康被害がないのか確認したいです。
この質問に対するVT Cosmetics側の返答は以下のとおりです。
シカレチA エッセンス0.1に配合されているBHA(ブチルヒドロキシアニソール )成分は、食品や化粧品で広く使用されている成分であり、
化粧品として人への発がんに対する事例が出ていない成分であるため発がんの恐れはございません。当商品のBHA成分は、レチノール成分配合によるテクスチャーの安定性を図るために配合しております。
シカレチA エッセンスの他クリームへの適用濃度は 0.00000022%と極微量であり、発がんの恐れとは関係性が遠い量となります。
※引用元:VT Cosmetics公式サイト
全成分
水、グリセリン、BG、ジメチコン、PEG-8(カプリル/カプリン酸)グリセリル、アシアチコシド、アシアチン酸、ツボクサエキス、マデカッソシド、マデカシン酸、プロポリスエキス、パンテノール、β-グルカン、セラミドNP、水添レシチ ン、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ヨモギ葉エキス、クスノキ葉エキス、スベリヒユエキス、エチルヘキサン酸セチル、オリーブ油脂肪酸セテアリル、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、オリーブ油脂肪酸ソルビタン、トロメタミン、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、ミツロウ、メリアアザジラクタ葉エキス、エタノール、メリアアザジラクタ花エキス、カカオエキス、ヒアルロン酸Na、デキストリン、オキシベンゾン-5、EDTA-2Na、フェノキシエタノール、クロルフェネシン、カプリリルグリコール、エチルヘキシルグリセリン、1,2-ヘキサンジオール、香料 |
②ネイチャーリパブリック ビタペアCクリーム
商品名:ビタペアCクリーム 内容量:50ml 価格:1,430円(店舗によって異なる) |
ビタペアCクリーム 特徴
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ビタペアCクリーム 使った感想
サジーの美容成分が詰め込まれたつぶつぶのカプセルは、お肌の上で弾けていき、あっという間になじみます。
みずみずしいジェルタイプで、肌なじみがいいので、ベタつかないのも嬉しいですね。美容成分がしっかり浸透して、肌表面ではしっとりが続きます。
全成分
水、グリセリン、ナイアシンアミド、プロパンジオール、グリセレス-26、レモン果実エキス、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、フェニルトリメチコン、シア脂、1,2-ヘキサンジオール、ポリメチルシルセスキオキサン、アスコルビン酸、3-O-エチルアスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、ツボクサエキス、ツボクサ葉エキス、マデカッソシド、アシアチコシド、マデカシン酸、アシアチン酸、クロレラエキス、BG、カプリリルグリコール、ヒポファエラムノイデス油、フルクトオリゴ糖、エチルヘキシルグリセリン、グルコノラクトン、カプリロイルサリチル酸、グリセリルグルコシド、ベヘニルアルコール、トロメタミン、グルコース、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、カルボマー、フルクトース、EDTA-2Na、トコフェロール、香料 |
まとめ
コロナ前くらいから韓国でブームになり、人気のシカ(CICA)クリームは品薄状態になるほどでした。
最近は、日本でも手軽に買えるようになり、ドラッグストアでも手に入ります。化粧水やシートマスクなど、商品ラインナップも豊富なので、使ってみたい商品があれば、いろいろ試してみてください。
シカ(CICA)成分に期待できる美肌効果は、40代・50代の年齢肌、乾燥肌、敏感肌のお手入れにもおすすめです。