先日、紹介したこちらの記事を踏まえて、感じたことをまとめました。
化粧品に即効性はない
問題となった、ほくろ除去クリーム「点痣膏」。
SNS広告や販売サイトでは、「ひと塗りで安全かつ効果的にほくろやいぼを除去」「素早いほくろ除去」「痛みも跡もない」と謳われていたそうです。
広告規制が厳しくなり、現在はビフォーアフターの掲載もできません。
しかし、今でもシミが消えた、シワがなくなったという謳い文句とともに、明らかに加工したであろうビフォーアフターの写真が掲載された広告も、たまに見かけます。
シミやシワ、年齢とともに増える肌悩み、なんとかしたいって悩んでいる方も多いと思いますが、塗るだけでシミが消える、シワが消えるといった、即効性は化粧品にはありません。
シミがペロッと剥がれてきれいになる広告も見たことありますが、お肌の構造上、ありえないことです。
もちろん、生きている限り、細胞の生まれ変わりは遅かれ早かれ、されています。
そのため、ターンオーバー(肌の生まれ変わり周期)によって、いつかシミは消えていくものですが、時間がかかります。
ビタミンC誘導体やレチノールなどの「有効成分」が配合された化粧品は「医薬部外品」に分類されます。
一般的な化粧品よりは、肌あれ・にきびを防ぐ、美白、デオドラントなどの効果を持つとされていますが、それでも、すぐに効果を実感できるものではありません。
もし、即効性を感じられるような広告を見かけても、購入しないことをお勧めします。
個人輸入で購入する化粧品に注意
今は、個人輸入も簡単にできます。
私もサプリメントなどを購入する際に使っています。
しかし、個人輸入サイトを利用する際は、注意が必要です。
特に、化粧品は、日本では使用が認められていないものが配合されていたり、ハイドロキノンやレチノールなど、日本では、配合率が低めですが、海外では高濃度で配合されています。
その分、肌トラブルが起きる可能性も高くなります。
ハイドロキノンやレチノールは、日本で皮膚科でも処方されており、医療レベルであるため高濃度です。
高濃度であることから、劣化も早く、冷蔵庫保管や早く使い切るなどの制限があります。日本では、より使いやすくするために、低濃度にしたり、カプセル化して、空気に触れないように処方して、化粧品に配合されています。
そのため、日本の化粧品に関しては、安全性が高いと言えます。
しかし、海外での化粧品に関する規定や法律は異なるため、高濃度であり、しかもカプセル化されていないなどの化粧品も考えられます。
高濃度なものを使用する際は、医師の指導のもと使うことをお勧めします。自己判断で、購入しやすい、安いという理由で、個人輸入したものを使うことで、肌トラブルを引き起こす原因になります。
後悔する肌トラブル
化粧品や医薬品による肌トラブルは、軽度〜重度と状態によって変わりますが、共通して見られる症状の多くは「炎症」です。
赤くなった、少し痒くなったといった軽い症状でも炎症を起こしています。
こうした炎症の後には、色素沈着というシミが残る可能性が高いことが挙げられます。これを「炎症後色素沈着」と言います。
シミができて悩んでいる方は分かると思いますが、年齢とともに、一度シミができると消えにくくなります。
結局、美容クリニックや皮膚科でレーザー治療を受けたり、美白化粧品を使うなど、お金がかかることになります。
ストレスやホルモンバランスの影響で、肌が敏感になり、肌トラブルを起こす場合は、自分では避けようにも避けられないかもしれません。
しかし、海外製品や誇大広告を流している商品を「使わない」という選択で、肌トラブルは避けられます。
後で後悔しないためにも、肌トラブルを引き起こす可能性がありそうな商品の使用は避けましょう。
もし、この広告どうなの?と聞いてみたいという場合は、公式LINEより気軽にご連絡くださいませ。
まとめ
せっかく傷のないきれいな肌で生まれてきているのに、ちょっとした肌悩みを解決しようと、即効性や手軽さに惹かれて使った化粧品で肌トラブルを起こすのはもったいないです。
現在は、ホクロの除去、シミの消去は、美容クリニックや皮膚科で手軽にできます。専門家のもとで、アフターフォローも充実しているので安心です。
ネットでの誇大広告、ビフォーアフターの写真には、気をつけてくださいね。